霧緒

「と言うわけで、みんな宮子ちゃんと陸が上手くいくために協力してあげて」

霧緒

「手始めにスズ、あなたの集めた陸に関する情報を出しなさい。ノートにとってたでしょ?」

鈴穂

「ヤダ」

霧緒

「スズ……?」

鈴穂

「絶対にヤダ! いくらリーダーの命令でも、この女に協力なんて殺されてもしないもん!」

霧緒

「ふうん、私に逆らうんだ」

鈴穂

「おうよ! これはシンネンの問題なのさ!」

霧緒

「ノート渡してくれたら、このドーナッツ食べていいわよ」

宮子

「そんな……霧緒さん、いくらなんでも馬鹿な子どもじゃないんだから、そんなものでどうにか」

鈴穂

「ヒャッホー! 何でも渡します!」

宮子

「どうにかなった!」

霧緒

「私は予想できたけどね」

宮子

「なるほど、付き合い長いってのは本当なのね……」

鈴穂

「はむはむはむ……」

一心不乱にドーナッツ食べてる。ちょっと可愛いわねこの子。

鈴穂

「んん~~~幸せ~~~~!!」

宮子

「…………」

こんなにチョロくていいのだろうか? この子の行く末がちょっと心配になる。