郁乃「コーヒー、おまたせしました」

英次「…………」

えーっと…………

リーゼ「……何コレ、マグマみたいに沸騰しているんだけど?」

郁乃「ご注文の≪炬汚脾威/こおひい≫ですけど、何か?」

リーゼ「あなたね、紫色で変な匂いがするこの液体を飲めって言うの?」

郁乃「うちでコーヒーって言ったらこれですけど」

リーゼ「飲めるわけないでしょ!」

郁乃「飲まないの? だったら客じゃないわね、でてけ」

リーゼ「……っ!」

怖っ……!

めっちゃにらみ合ってる!

英次「おじさん、親として止めに入ったほうがいいんじゃない?」

徹生「それを言うなら姫様はお前の婚約者だぞ、お前が止めて来い」

と言われても、あの殺気を当てられては中に入る度胸はなかった。