第一回

【湊】
パンパカパーン! 全国五十万の妹ファンのみなさまお待たせしました!」
【湊
「今週からあたし達の秘密を赤裸々にバクロする【妹たちとの遭遇】をお送りするよ♪ 司会はわたくし湊。そしてトップバッターは……」

【円】
「友里円です。よろしく」

【湊】
「今日も可愛いね円ちゃん。それじゃまず自己紹介からいってみよう!」

【円】
「主人公の兄とは実の妹です。普段は寮で生活していますが、今は休み期間中なので実家に帰省してきました」


【湊】
「円ちゃん頭いいんだよねー。あたしの自慢の妹だよ」


【円】
「自慢するほどではありませんが、進学校です。加えて、成績は三位以下に落ちたことがありません」


【湊】
「すごいじゃん! 立派な自慢だよそれ!」

【湊】
「あたしなんてこの前赤点とったのに……同じ姉妹でどうしてこうまで違うのかなあ」

【円】
「姉さんは勉強しなさ過ぎです。私が教えてあげましょうか?」


【湊】
「妹に勉強教えてもらうなんて、ちょっと屈辱! っていうか姉のアイデンティテイーがクライシスだよ!」


【円】
「というような感じで、ゲーム本編では兄さんが悶え苦しんでいくわけですね」


【湊】
「何気に内容紹介までやるなんて、そつが無いね円ちゃんは。でも、あたしを代理にしなくてもいいじゃない」


【円】
「身内だからと言って甘やかすのは為になりませんから」


【湊】
「姉にたいするこの仕打ち! 昔はあんなに懐いてたのにな〜、お姉ちゃんちょっと寂しいよ……」


【湊】
「あっそうだ!」


【円】
「?」


【湊】
「円ちゃん、真剣にお願いがあるんだけど」


【円】
「なんですか? 改まって」


【湊】
「頭撫でてもいいかなあ?」


【円】
断固、拒否します!」


【円】
「あまり、子供扱いしないでください。そんな歳じゃないんですから」


【湊】
「あーもう、逃げないでよぉ。ナデナデしてあげるから」

【円】
「もう、いい加減にしないと帰りますよ!」


【湊】
「ちぇっ、つまんないなあ。怒った円ちゃんも可愛いけど、やっぱりあたしは素直なほうがいいや」


【円】
「さっさと進めてください」


【湊】
「それじゃ最後に聞くけど。ぶっちゃけ兄貴ってどう思う?」

【円】
「そうですね……もう少し長男としての自覚を持ってもらいたいですね」


【円】
「あと女の子に弱いところも治してあげないと」


【湊】
「妹として心配でならないと、これはひょっとして愛情なのかな?」

【円】
「まさか、兄さんを男として見ることなんてできませんから」


【湊】
「なるほど、なかなか気になる発言でした」

【湊】
「円ちゃんと兄貴の関係が気になる人は実際のゲームを買って確かめてね。それではまた来週ー!!」

(C)脳内彼女 All rights reserved