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第六回

【あさひ】
「お控えすって! おさなべファンのみんな元気かな? あなたの女装っ子あさひだよ!」
【琴乃】
「うい〜〜」
【あさひ】
「琴ちゃん、ローテンションすぎ! 今日は琴ちゃんの紹介だから元気だしてよ」

【琴乃】
「あさひくんはいいよ、人気投票一位でうらやましいことだね」

【あさひ】
「そんなやる気なくてどうするんだよ、正ヒロインなのに」
【琴乃】
「だったらその人気返して。ボクみんなに愛されたい」

【あさひ】
「いっそのこと琴ちゃんも女装したら?」
【琴乃】
「どういう意味だよそれ!」
【あさひ】
「琴ちゃん、女装は貴族のたしなみなんだよ」
(きめ台詞)
【琴乃】
「何が貴族だよ! ボクは現役のせれぶだぞ!」
【あさひ】
「その設定がわかりにくいのは、あんまり金持ちっぽくないからだよね……」

【琴乃】
「ボクが本気だしたらすごいんだぞ! 朝ごはんはパンケーキだし、蛇口ひねるとオレンジジュースだし、お年玉で家が建つんだから!」
【あさひ】
「それじゃ、セレブリティの琴ちゃんに本気をみせていただきましょう、どぞ!」
【琴乃】
「ご飯がなければ、おかずを食べればいいじゃない!」
【あさひ】
「はい、終了〜〜」
【琴乃】
「あれ〜〜おかしいなあ……」
【あさひ】
「どう考えてもお金持ちじゃなくて、お笑いキャラのコメントだね」
【琴乃】
「もういいよボク、このぬいぐるにと一緒に遊んでるから」
【あさひ】
「というわけで琴ちゃんが拗ねちゃったので、わたしが進めるね」
【琴乃】
「だだだだだ、ずかーん、どこーん」
【あさひ】
「さっきも言ったけど、琴ちゃんはああ見てて、お嬢様で世間しらずです。そのうえ子供っぽくて……」
【琴乃】
「ずばばばは!! 『隊長! 弾がつきました!』 『だが、敵はそれを知らない! つっこめー!』 ずばばばば!!」
【あさひ】
「だから、あんまりエッチなことと男と女の機微ってものを知らないんで。反応に困ることがあるんだよね」
【琴乃】
「ひゅ〜〜ん、ドカーン! 『くそっ! ジョンがやられた! 衛生兵! どこだ衛生兵!』」
【あさひ】
「だから智くんがお風呂に入ってるのに平気で入ってきたり。こういうことになったりするわけだよ」
【琴乃】
「ずだだだだ!!! 『やつらを石器時代にもどしれやれ!』どかーん、ズカーン!!」
【あさひ】
「理由も知らないのに智くんの○○○を▲▲▲したり、さらには☆☆☆☆しながら■■て●●●●とか、まあ本人は遊び感覚で智くんを苛めてるつもりだからちょっとあれだよね」
【琴乃】
「ちょっとあさひくん。今ボクの悪口言ったでしょ?」
【あさひ】
「ううん、言ってないよ。琴ちゃんの魅力をみんなに伝えただけ」
【琴乃】
「本当にそうかな? なんか怪しい」

【あさひ】
「それよりさっきからなにやってるの?」
【琴乃】
「戦争ごっこだよ。ずばばばば!!」
【あさひ】
「ぬいぐるみでやることじゃないなあ。ちゃんとヒロインキャラになろうよ。普通幼なじみヒロインって世話焼きのおっとり系だよ」
【琴乃】
「甘いね、そんなありふれたキャラじゃ天下はとれないよ。だからボクはベッドヤクザを目指すんだ!」
【あさひ】
「なるほど! わたしたちベッドヤクザだったよね」
【琴乃】
「というわけでボクの魅力は伝わったかな? 胸にズキュンときたお客さんは投票よろしくね」
【あさひ】
「琴ちゃん、今日で投票終わりだけど」
【琴乃】
「なんでこんな日に更新なのよ! やっぱり、ぐれてやる〜〜〜〜!」
【あさひ】
「というわけで、投票のほうもよろしくね♪」




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