極上の女たち 第五回


ぼーくの名前を知ってるかい、ドナースタークって言うんだぜ♪


何それ?


すこしはっちゃけてみました。ゆりかごから墓場まで、あなたの生活を見つめるメイドのドナースタークです! 盗撮じゃありません、こういう仕事なんで!


ミステリアスな先輩、神前よ。かんざきじゃなくてこうざきと読むの。例によって名前は秘密


さあ! というわけで、いよいよ今回はヒロイン紹介の最後の一人です!


あれ? なんで先輩がまだ残ってるの?


本日はゲストとホストが逆転します。神前様と私が四織様を紹介していくという趣向ですよ


ドナちゃんの身分も逆転したらいいのにね


いや~、こう見えても責任のない立場ってけっこう楽なんですよね。言われることだけやってれば良いし


向上心ないなあ


ちょっと、ドナースタークの紹介になってるわよ


おっとそうでした。四織様、準備はよろしいですか?


おっけーだよ! 何でも聞いて


四織って処女?


ちょっとおーーー!!! いきなり何聞いてるんですか!


む~~、え~~っと、泣かした男は星の数ほど……


四織様も無理にボケなくてもいいんですよ?


でも処女って言葉は解ってるみたいね、けっこう耳年増なのかしら?


むう……


あんまり苛めないでくださいよ。このゲームに登場する女の子はみんな処女ですし、NTRもございません


でも、郁乃お姉ちゃんから見たらリーゼちゃんにお兄ちゃんをNTRされちゃうことにならない?


男の子は良いんです、業界のご褒美だから。でも女の子はダメ


そう、それはダメね。違う業界のご褒美だから


ふ~~ん、そう言うものなんだ、またひとつ賢くなったよ!


四織様が納得したところで次の質問!


あなたいくつなの?


はいダウト~~!


えっと……一万飛んで十二、いや、一?


四織様もネタとはいえ、そこで具体的な数字を出さないでください! 登場するヒロインは大人なんです! 精神年齢は小学生でも肉体年齢は二十歳超え、これ常識!


ん~~なんかシオちゃんの紹介じゃなくなってきてるなあ


申し訳ございません、話を元に戻しましょう。神前様も危険は質問はお控えなすって


はいはい、ちゃっちゃといきましょ


それでは、私から質問。ぶっちゃけ兄である英次様と四織様の間に恋愛は成り立つのでしょうか?


む~~、恋愛って良くわからないんだよね、お兄ちゃんは好きだけど


どうやらまだまだ恋愛に関しては、経験がないようですね。最もその純真さが四織様の魅力と言うことでしょうか?


でも、それだとおかしいわよ


神前様、どういうことですか?


あ、シオちゃんとお兄ちゃんがHなことしてる!


しかも四織様ノリノリですね


おそらく、四織のシナリオは妹から恋人の質的変換がテーマと言うことね


ん~、しかしこれ恋人なんでしょうか? どう見てもやんちゃな妹が兄を弄んでいる光景にしか見えません、そこに愛はあるのでしょうか?


そこはもう、実際にゲームをやって確かめてもらうしかないよね


なるほど、上手くまとまったところで今日はここら辺でお開きです


え? じゃあ今回で紹介コーナーは終わりになるの?


いえいえ、正ヒロインはこれで全員ですけどまだサブキャラが残ってます!


あ、そうかサブキャラがいたね


そうです、物語を彩るサブキャラクターたちがいるからこそドラマが盛り上がるのですよ


ずず……


ってそこ! さっきから大人しいと思ったら、他人が仕事している横でお茶飲んでくつろがないでください!


ドナ、お代わり


相変わらず人の話聞かない人ですねー、ほんとにもう


とか言いながら淹れちゃうんだね


メイドですから、基本的に命令には逆らわないのです。私はそういう生き物です


ドナちゃんて脳にチップでも埋め込まれてるのかな?


ないですよそんなの、脳に埋まってるのは電極のほうです


あるんじゃん!


なんて冗談ですよ。本当は何にもありません


もう、あやうく騙されるところだったよ


軽くボケたところで今日はこの辺で。また来週お会いしましょう!


ばいばーい!








