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【あさひ】
「琴ちゃん結局人気低迷だね」
【琴乃】
「笑い事じゃないよ! このままじゃあさひくんがメインヒロインになって、女装ゲームになっちゃうじゃない」
【あさひ】
「いっそのこと全員実は男の子♪ なんてことになったらおもしろいかな」
【琴乃】
「そんなふざけたことが許せるか! 今日はボクの魅力をアップさせるために出稽古にきてるんだ」

【あさひ】
「そういや、ここどこ? なんか見た覚えが……」
【琴乃】
「なんか、業界屈指の妹ヒロインがいる家らしいぞ」

【あさひ】
「妹ヒロイン?」

【琴乃】
「うん、ボクと同じく元気でバカなキャラクターながら、人気投票で二位まで上り詰めたらしいんだよ」
【あさひ】
「ふ〜〜ん、どんな人が出てくるのか楽しみだね♪」
【琴乃】
「それじゃ、早速いってみよう!!」




【湊】
「なんか、玄関のほうが騒がしいなあ」
【ゆかり】
「湊、お客さんよ」
【湊】
「お客? いったい誰だろ?」
【琴乃】
「お邪魔しまーす!!」
【湊】
「ん? だれ?」
【琴乃】
「押忍! 七宮琴乃と申します! 今日は、先達のあなたに、教えを乞うためにやってきました!」
【湊】
「ほほう、弟子入り希望かね、チミ」
【琴乃】
「はい! どうかボクに、元気っ娘ヒロインの極意を教えてください!」
【あさひ】
「ちなみにわたしはただの付き添いだよ」
【ゆかり】
「だって。どうする湊?」
【湊】
「う〜〜ん、でもなあ、あたしも何かと急がしいし……」
【琴乃】
「とりあえず、入門料金としてこれをお納めください!」
【あさひ】
「は〜〜い、チョコレートで出来た○カちゃんハウスだよ」
【ゆかり】
「なにこれ……」
【湊】
「お口で溶けて手で溶けな〜〜い! う〜〜んデリィシャース!」
【ゆかり】
「あら、意外といけるわね……もぐもぐ」
【あさひ】
「やった! 大好評だよ琴ちゃん!」
【琴乃】
「先生! いかがでしょうか!」
【湊】
「ようし! キミの心づくし確かにうけとった! これからあたしのことは師匠と呼びなさい!」
【琴乃】
「了解しました師匠!」
【ゆかり】
「師匠というより失笑という感じね」
【あさひ】
「うまいこと言うなー」
【湊】
「うっさいよゆかりん! 関係者以外は黙ってろい!」
【ゆかり】
「ま、頑張って」
【湊】
「それではさっそく修行に移るぞ!」
【琴乃】
「はっ! 一生ついていきます師匠!」
【湊】
「明日のためのその一! 元気っ娘は強くあるべし!」
【あさひ】
「強さ……なんかヒロインとは違う方向に進みそうだけど……」
【琴乃】
「上等! それがボクの生きる道だよ!」
【湊】
「よく言った弟子一号よ! まずは片ほう眉毛を剃って山篭りだ! 草深い山奥で子リスや子鹿や子ライオンと戯れ必殺技を会得するのだ!」
【琴乃】
「師匠! 日本に野生のライオンはいません! それに眉毛はボクのトレードマークなんで出来れば遠慮したいんですけど!」
【湊】
「なにおう! 眉毛が惜しくて天下が取れるか! バカだ! おまえはバカになるんだ!」
【琴乃】
「バカの顔はちょっとなあ……ううむ」
【ゆかり】
「湊、いいかげんにしなさい、顔は女の命よ」
【湊】
「ち、それじゃこっちね。この線香が燃え尽きるまで海まで往復してくること。海まで行った証拠として貝殻を拾ってくることが条件ね」
【琴乃】
「よっしゃ! 体力勝負ならまかせとけー!!」
【あさひ】
「海!? ここから数キロぐらい離れてるよ!」
【琴乃】
「特訓開始だ、ボクに続け〜〜!!」
【あさひ】
「ああん、待ってよ琴ちゃん!」
【ゆかり】
「行っちゃったわね」
【湊】
「よし、これで邪魔者はいなくなった」
【ゆかり】
「?」
【湊】
「ふふ……なにが幼なじみだよ、妹ヒロインをなめるなっての」
【ゆかり】
「湊、あなたもしかして」
【湊】
「そうだよ! 次回の更新をのっとってやるんだ! 脳内彼女の顔がだれだか、教えてやる!」
【ゆかり】
「と言うわけで次回の更新をお楽しみに」



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